用語集(五十音順)
か行
- 画像検査【がぞうけんさ】
- 家族歴【かぞくれき】
- 活性型ビタミンD【かっせいがたびたみん・ディー】
- 感染症【かんせんしょう】
- 起立性蛋白尿【きりつせいたんぱくにょう】
- 起立性低血圧【きりつせいていけつあつ】
- 急速進行性腎炎症候群【きゅうそくしんこうせいじんえんしょうこうぐん】
- クレアチニン【くれあちにん】
- クレアチニン値【くれあちにんち】
- 血圧【けつあつ】
- 血液透析【けつえきとうせき】
- 血中尿素窒素【けっちゅうにょうそちっそ】
- 血糖降下薬【けっとうこうかやく】
- 血糖値【けっとうち】
- 減塩食【げんえんしょく】
- 降圧薬【こうあつやく】
- 高血圧【こうけつあつ】
- 膠原病【こうげんびょう】
- 抗生剤【こうせいざい】
- 高尿酸血症【こうにょうさんけっしょう】
画像検査【がぞうけんさ】
腎臓の形や大きさ、腎臓の血管の様子などを調べる検査です。
超音波やCTスキャン、X線撮影、MRIなどがあります。
家族歴【かぞくれき】
患者さんのご家族や親せきの病気の履歴です。
がんや遺伝する病気など、家系によってなりやすい病気を診断する際に大切な情報です。
活性型ビタミンD【かっせいがたびたみん・ディー】
カルシウムを腸から吸収したり、骨に沈着させて丈夫にしたりする働きを持ちます。
ビタミンDが肝臓と腎臓で代謝されてできる成分です。
感染症【かんせんしょう】
細菌やウイルスなどが体内に入り込んで起こる病気の総称です。
ステロイドや免疫抑制薬を服用している時は、特に注意が必要です。
起立性蛋白尿【きりつせいたんぱくにょう】
長い時間立ち続けたり、激しい運動をしたりして、たんぱく尿が出てくることです。
横になるなどして、リラックスしたらたんぱく尿が出なくなる場合、特に心配はいりません。学童期に多く見られます。
起立性低血圧【きりつせいていけつあつ】
寝ている、あるいは座っている状態から急に立ち上がった時に血圧が下がり、ふらつきや立ちくらみなどが起こることです。
急速進行性腎炎症候群【きゅうそくしんこうせいじんえんしょうこうぐん】
進行が速い糸球体腎炎です。数週間~数ヵ月で末期腎不全に陥ることがあります。
たんぱく尿、血尿、貧血などの症状を伴います。
腎臓そのものに異常が起きる場合と、感染症や自己免疫疾患などの病気が原因で起こる場合があります。
クレアチニン【くれあちにん】
クレアチニンは筋肉を動かすと出てくる、体に不要なものの一つです。
腎臓でろ過され、尿として排出されます。
クレアチニン値【くれあちにんち】
血清クレアチニン値とも言い、腎臓の働きを示す指標になります。eGFRやクレアチニン・クリアランスの計算にも使われます。
正常値は成人男性で0.6~1.0mg/dL、成人女性で0.5~0.8mg/dLです。
【正常値よりも高い場合】腎不全、心不全など
【正常値よりも低い場合】妊娠、筋ジストロフィーなど
出典:今日の臨床検査2017-2018
血圧【けつあつ】
血液が血管を内側から押す力の強さを表します。
心臓が収縮して血液を押し出すと血圧は高くなり(収縮期血圧)、心臓が拡張して血液の流れが緩むと血圧は低くなります(拡張期血圧)。
収縮期血圧は「上の血圧」、拡張期血圧は「下の血圧」と呼ばれることもあります。
血液透析【けつえきとうせき】
全身の血液を体の外に出し、機械(透析器)の中で血液をろ過して体に戻す治療法です。
腎不全の患者さんを対象としています。
1~2日おきに透析の病院に通院し、4~5時間ほどかけて透析を行います。
血中尿素窒素【けっちゅうにょうそちっそ】
血液中の尿素窒素を調べる検査です。
尿素窒素は、本来は尿として排出される成分です。
正常値は8~22 mg/dLです。
【正常値よりも高い場合】腎不全、脱水症など
出典:今日の臨床検査2017-2018
血糖降下薬【けっとうこうかやく】
血糖値を下げる薬です。血糖をコントロールするために使います。
効き方の違いによって数種類あり、体調や血糖コントロールの様子によっては複数の血糖降下薬を併用することがあります。
血糖値【けっとうち】
糖尿病の有無や、糖尿病の治療がうまくできているかの指標です。
正常値は空腹時の血糖値が110mg/dL未満、食後2時間の血糖値が 140mg/dL未満です。
出典:糖尿病診療ガイドライン2016
減塩食【げんえんしょく】
塩分を減らした食事です。
血圧が上がると腎臓に負担がかかるので、腎臓病の治療では減塩食が推奨されています。
腎臓病患者さんの塩分摂取量の目安は、1日3~6g未満です。
出典:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018
降圧薬【こうあつやく】
血圧を下げる薬です。高血圧や腎臓病の治療に使われます。
効き方の違いによって数種類あり、体調によっては複数の降圧薬を併用することがあります。
高血圧【こうけつあつ】
測定した場所(病院、自宅など)にもよりますが、概ね130/80mmHg以上で血圧高め~高血圧の可能性があります。
140/90mmHg以上が高血圧の治療を開始する目安です。
糖尿病を合併していたり、たんぱく尿が出ている場合は130/80mmHg以上が治療を開始する目安です。
出典:高血圧治療ガイドライン2014
膠原病【こうげんびょう】
全身の臓器が標的となって、炎症が起こるという特徴を持った病気の総称です。特定の病名ではありません。
特に全身性エリテマトーデス(SLE)では腎臓が標的になりやすく、腎臓に障害が起きたものを「ループス腎炎」と言います。
抗生剤【こうせいざい】
細菌を攻撃する薬です。尿路感染症などの治療に使われます。
高尿酸血症【こうにょうさんけっしょう】
血液中の尿酸値が高い状態です。
尿酸値が高い状態が続くと、慢性腎臓病につながる可能性があります。
参考資料:
今日の臨床検査2017-2018
糖尿病診療ガイドライン2016
エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018
高血圧治療ガイドライン2014
監修:成田 一衛 先生