用語集

用語集用語集(五十音順)

な行

尿pH【にょうピー・エイチ】

尿のpHバランスを調べる検査です。
正常値はpH6.0前後ですが、食べ物によってはpH4.5~7.5の間を変動します。
【正常値よりも酸性に傾く場合】糖尿病、痛風、腎炎、発熱、脱水、下痢など
【正常値よりもアルカリ性に傾く場合】嘔吐、尿路感染症、過呼吸など

出典:今日の臨床検査2017-2018

尿酸【にょうさん】

血液中の尿酸値を調べる検査です。
正常値は成人男性で3.5~7.0mg/dL、成人女性で2.5~7.0mg/dLです。
【正常値より高い値が出る場合】痛風、腎不全、白血病、悪性リンパ腫など
蓄尿検査で尿に含まれる尿酸の量を測ることもあります。

出典:今日の臨床検査2017-2018

尿潜血【にょうせんけつ】

尿中に赤血球が含まれているかどうかを調べる検査です。
正常値は(-)です。
【(+)以上が出る場合】全身性エリテマトーデス、腎臓病、溶血性貧血など
健康な人でも激しい運動をした後に出ることがあります。

尿沈渣【にょうちんさ】

尿の中に細胞などが含まれるかを調べる検査です。
【赤血球が見つかる場合】膀胱炎、腎盂腎炎、尿管結石、急性腎炎、慢性腎炎、腫瘍、遊走腎など
【白血球が見つかる場合】尿路感染症、炎症など
【その他の細胞が見つかる場合】腎結石、痛風、尿路系の炎症、腫瘍、糸球体腎炎、糖尿病性腎臓病、腎硬化症など

尿糖【にょうとう】

尿中に糖が含まれているかどうかを調べる検査です。
正常値は(-)です。
【(+)以上が出る場合】糖尿病、急性膵炎、肝障害、腎性糖尿など

出典:今日の臨床検査2017-2018

尿毒症【にょうどくしょう】

本来は尿として捨てる不要な成分が溜まりすぎて、体に不調が起こることを言います。
初期には食欲不振や吐き気が出ることがあります。

尿比重【にょうひじゅう】

尿の濃さを調べる検査です。
正常値は1.010~1.025です。
【正常値よりも高い場合】脱水、糖尿病など
【正常値よりも低い場合】心臓病、腎臓病、肝硬変など

出典:今日の臨床検査2017-2018

尿路感染症【にょうろかんせんしょう】

何らかの原因で尿が逆流して尿路に戻り、細菌が入り込んでしまう感染症です。
治療には抗生剤を使います。
細菌が入り込んで増えた場所によって腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎などがあります。

尿路結石【にょうろけっせき】

尿路に結石ができる病気です。結石ができた場所によって、病名が違っています。
腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石があります。

ネフローゼ症候群【ねふろーぜしょうこうぐん】

腎臓に何らかの異常が起き、大量のたんぱく尿が出たり、低たんぱく血症になったりすることです。むくみ、脂質異常症など、さまざまな症状が現れます。
腎臓そのものに異常が起きる場合と、感染症や自己免疫疾患などの病気が原因で起こる場合があります。

参考資料:
今日の臨床検査2017-2018
監修:成田 一衛 先生

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