腎臓病の治療

薬は主治医の指示通りに服用する

腎臓病の原因になった病気や、合併症の治療を行います。
原因となる病気には、腎臓そのものに何かしらの異常が起きたものと、生活習慣病などがあります。

腎臓病の治療に使われる薬の一例
原因 病気や症状 使う目的
腎臓そのものに起きた異常 腎臓の炎症 ステロイド、免疫抑制薬など 炎症を抑える
細菌感染 抗生剤など 腎臓に入り込んだ細菌を殺す
生活習慣病などの影響 糖尿病 血糖値を下げる薬 血液を流れやすくする
高血圧 血圧を下げる薬 血液を流れやすくする
膠原病(こうげんびょう) ステロイド、免疫抑制薬など 炎症を抑える
合併症 むくみ 利尿薬など 尿を出やすくする
貧血 エリスロポエチン製剤 赤血球の数を増やす

薬の使い方

その1: 病院から処方されている薬は、主治医の指示通りに服用しましょう。

病院から処方されている薬は、患者さんの体調に合わせて効き目が出やすく、副作用は起きにくいよう、服用する量やタイミングなどが調整されているためです。
服用し忘れたり、体調が悪くて食事がとれなかったりした場合などの対処法も確認しておくとよいでしょう。

その2: 病院から処方されている以外の薬を飲む時は、主治医に相談しましょう。

腎臓病の病院以外から処方されている薬や、ドラッグストアで買える市販薬、サプリメント、漢方薬などには、腎臓病の薬の効き目を邪魔したり、腎臓に負担をかけたりする成分が含まれていることがあります。

参考資料:

エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018

監修:

成田 一衛 先生

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