腎臓にまつわる病気

腎臓にまつわる病気腎臓にまつわる病気

小児期にみられる腎臓病

0~15歳くらいまでの小児期には、生まれつきの腎臓病が見つかることがあります。

生まれつきの腎臓病

腎臓の中の糸球体が十分な数作られなかったために働きが悪い低形成腎や、尿路がつまりやすくて腎臓に尿が溜まってしまう水腎症などがあります。
これらの病気は、体重があまり増えなかったり、尿路感染症をくり返したりして見つかることがあります。

それ以外の腎臓病

生まれつきの腎臓病以外には、IgA腎症※1やネフローゼ症候群※2などがあります。
これらの病気は、体の中で免疫のしくみが正しく働いてくれないことが原因の一つと考えられています。

※1
IgA腎症
体の中に入り込んだ細菌と、細菌を排除しようと戦っている免疫の細胞が、一緒に腎臓にくっついてしまい、腎臓にも影響してしまう病気です。小児から大人まで幅広い年齢の患者さんがいますが、10代で発症し、20代で発見される方が多くいます。
※2
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は強いむくみがみられる腎臓病です。たんぱく尿がたくさん出ることも特徴の一つです。小学校入学前のお子さんに起きやすいネフローゼ症候群は、腹痛や吐き気が見られることがあります。

参考資料:
エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018
エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2013
エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン 2017
エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン 2017
エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン 2014
監修:成田 一衛 先生

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