腎臓にまつわる病気

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サルコペニアと腎臓

年をとると普通に生活を送っていても全身の筋肉が減っていく「サルコペニア」という状態になることがあります。サルコペニアになると体を動かすことがおっくうになってしまい、筋肉がさらに減ってしまいます。
転びやすくなったり、転んで骨折したりして、寝たきりの生活になり、さらに体を動かす機会が減る、という悪循環が起こりやすくなります。
腎臓の働きが低下した患者さんは特にサルコペニアになりやすいとの研究もあります。

サルコペニアの悪循環

サルコペニアの予防と改善には、適切な運動とタンパク質を十分に含んだバランスの良い食事をとることが大切です。

腎臓の働きが低下すると、クレアチニン値が高くなります。(詳細は「クレアチニン値が高かったら」を参照)逆に、筋肉が減ってしまうとクレアチニン値が低くなることがあります。
クレアチニン値が低いままであれば、腎臓の働きが低下していることに気づけないかもしれません。

クレアチニンは、筋肉を動かすと発生する、体に不要なものの一つです。
クレアチニンは尿以外では体の外に排出されないため、血液中のクレアチニン値が高い場合は、腎臓の働きが悪くなっている目安になります。

参考資料:
サルコペニア診療ガイドライン 2017年版
監修:成田 一衛 先生

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