腎臓にまつわる病気

腎臓にまつわる病気腎臓にまつわる病気

閉経と腎臓

女性ホルモンが減って閉経を迎えた女性には、さまざまな体調の変化が現れます。 変化は、腎臓にも現れます。

痛風

血液中の尿酸値が高くなって起きる痛風は、男性はなりやすく、女性はなりにくい病気という印象があります。実際に患者さんの多くは30代以上の男性です。
女性の患者さんが少ない理由は、女性ホルモンの働きで、尿酸が体の外に排出されやすいためです。閉経を迎えた女性は、女性ホルモンが減っているため、血液中の尿酸が増えやすくなることが知られています。

健康診断

健康診断

痛風になると、腎臓や尿管などに結石ができやすくなります。痛風を予防するためには、バランスのとれた食事をとり、水やお茶などから水分をしっかりととることが大切です。(詳細は「痛風と腎臓」を参照

骨粗しょう症

骨は毎日少しずつ、こわされては作られて…をくり返し、頑丈に保たれています。
年をとり、骨がこわされるスピードに作られるスピードが追いつかなくなると、骨がスカスカの状態になり、もろくなります。この状態が「骨粗しょう症」です。(詳細は「骨と腎臓」を参照

骨粗しょう症

女性ホルモンにはカルシウムを骨につきやすくして、骨を丈夫にする働きがあります。閉経後の女性では骨粗しょう症が多いことが知られていますが、女性ホルモンが減ることが原因の一つと考えられています。
閉経後の女性で、骨粗しょう症をくり返し起こす患者さんの腎臓を詳しく調べると、思っていた以上に腎臓の働きが悪くなっていることがあるので、注意が必要です。

参考資料:
高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版
監修:成田 一衛 先生

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