腎臓にまつわる病気

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貧血と腎臓

貧血とは

貧血は、鉄分の不足や病気などが原因で血液中の赤血球が減り、体に必要な酸素が十分に行き届かなくなった状態です。
貧血になると、「疲れやすい」「息切れがする」「顔色が悪くなる」などの症状が現れます。

貧血の症状

貧血の症状

貧血の目安

血液中のヘモグロビン濃度が成人男性で13.5g/dL、
成人女性で11.5g/dL以下の場合、貧血の可能性があります。

出典:2015年版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン

腎性貧血

腎臓病が原因になって起きる貧血を「腎性貧血」と言います。
腎臓は、エリスロポエチン(EPO)というホルモンを出し、骨髄に赤血球を作るように働きかけています。(詳細は「ホルモンを作る」を参照
腎臓が悪くなると、EPO が作られにくくなり、赤血球が減っていってしまいます。

腎臓の役割

腎性貧血は、体の中で EPO と同じように働く薬を注射することで治療できます。
貧血は腎臓病を悪化させ、心臓にも悪影響を与えることが知られています。(詳細は「心臓と腎臓」を参照

腎性貧血はゆっくりと進むため、症状に体が慣れてしまい、自覚することがむずかしい貧血です。少しでも気になることがあったら、腎臓の機能と貧血の有無を検査で調べることが大切です。

参考資料:
2015年版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン
CKD診療ガイド2012
監修:成田 一衛 先生

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