腎臓にまつわる病気
フレイルと腎臓
年をとって体力や気力がおとろえてしまい、日常生活が送りにくくなったり、病気にかかりやすくなったりする状態のことを「フレイル」と呼びます。
①体重が減った ②疲れやすい ③動く機会が減った(動く気力がない)
④歩くのが遅くなった ⑤握力が落ちた
①~⑤のうち、3つ以上に当てはまる場合、フレイルの状態に陥っているかもしれません。
フレイルは早期に発見して、適切な対処で改善すれば、体力・気力の向上が期待できます。フレイルを改善するには、日ごろからよく体を動かし、栄養バランスの良い食事をしっかりとることが大切です。また、これらの対処法はフレイルの予防法でもあります。
腎臓病がある場合
腎臓病がある高齢の方は健康な同世代の方よりも、多くの方がフレイルの状態に陥っています。腎臓病が進んでいる場合、タンパク質の量を抑えた食事にする必要があるため、筋肉が減りやすいことなどが原因の一つと考えられています。
「もしかしてフレイル?」と思ったら・・・
基本チェックリスト
厚生労働省作成
- ①
- 基本チェックリストの表の中の質問に「はい」「いいえ」で答えてください。
- ②
- 「はい」「いいえ」の前にある数字(0 か 1)の合計点を集計して「結果の見方」と照らし合わせてください。
(注)No.12 BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)が18.5未満の場合に「1.はい」とする。
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結果の見方
上の表の中のどれか1つ以上に当てはまる場合、フレイルに陥っているかもしれません。
市区町村が提供する介護予防事業などを利用して、フレイルが進まないように注意しましょう。
参考資料:
フレイル診療ガイド 2018年版
監修:成田 一衛 先生