腎臓にまつわる病気
腎盂腎炎
腎盂(じんう)は腎臓の中にある、「じょうご」のような役目を持った部分です。糸球体で作られた尿は腎盂でまとめられ、尿管を通って膀胱に溜められます。
腎盂腎炎は、38℃以上の発熱、背中の痛みなどの症状が現れます。
早めに抗生剤を飲んだり、水分をしっかりとったりすることで症状は治まりますが、何度もかかってしまうと、腎臓の働きが悪くなることがあります。
尿意は我慢せず、きちんとトイレに行きましょう。
尿路感染症の検査
尿検査と血液検査で調べられます。尿に細菌や膿(うみ)※1が含まれている場合、尿路感染症が疑われます。さらに血液中の白血球※2が増えている場合は、腎盂腎炎の可能性が高くなります。
- ※1
- 膿は白血球が細菌と戦ったあとに残ります。
- ※2
- 細菌が体に入り込むと、細菌をとり除くために白血球が増えます。
白血球は血液の流れにのって、感染している場所まで届けられます。
参考資料:
CKD診療ガイド2012
JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2015―尿路感染症・男性性器感染症―
監修:成田 一衛 先生